石川県の腰痛に効くオススメの温泉地３選｜山代温泉・片山津温泉・粟津温泉

石川県は、古くから湯治場として知られる名湯が数多く点在する温泉地が多数あります。特に加賀温泉郷と能登半島の温泉地は、その泉質と効能で多くの人々を魅了してきました。中でも腰痛改善に効果があるとされる温泉は、多くの方に注目されています。

本記事では、石川県内で腰痛改善に特に効果があるとされる3つの温泉地を詳しく紹介します。山代温泉、粟津温泉、片山津温泉の各温泉地について、その泉質や効能、おすすめの宿泊施設を整理しました。

温泉療法は、単に温まるだけでなく、泉質によって様々な効果が期待できます。腰痛の原因は多岐にわたりますが、適切な温泉活用を行うことで、筋肉の緊張をほぐしたり、血行を促進したりと、症状の緩和に役立つ可能性があります。

石川県の温泉は、その豊富な湯量と多様な泉質で知られています。これから紹介する3つの温泉地は、それぞれ異なる特徴を持ち、腰痛改善に効果があるとされています。

温泉旅行を計画する際の参考にしていただければ幸いです。

石川県の腰痛に効くオススメの温泉地３選

山代温泉（やましろ温泉）「加賀温泉郷」【硫酸塩・塩化物泉】

山代温泉「加賀温泉郷」の概要

石川県加賀市にある山代温泉は、加賀温泉郷を代表する歴史ある温泉地です。開湯は725年とされ、約1300年の歴史を誇ります。開湯伝説によると、高僧行基が白山への修行の途中、傷を癒す八咫烏（やたガラス）を発見したことがきっかけとされています。

山代温泉の特徴的な街並みは「湯の曲輪」（ゆのがわ）と呼ばれ、共同浴場「総湯」を中心に温泉宿が立ち並ぶ北陸特有の形態を今に伝えています。現在は「総湯」と「古総湯」という2つの公衆浴場があり、それぞれ現代的な設備と歴史的な雰囲気を楽しむことができます。

泉質は主にナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉で、関節痛、神経痛、筋肉痛などの症状に効果があるとされています。また、飲泉も可能で「長寿の湯」とも呼ばれています。

山代温泉は文人墨客にも愛され、与謝野晶子や泉鏡花、北大路魯山人などが訪れ、作品を残しています。また、古九谷の再興地としても知られ、九谷焼に関する施設や体験も楽しめます。

現在も北陸最大級の温泉街として賑わいを見せ、歴史と文化、そして温泉を楽しむ多くの観光客が訪れる人気の温泉地となっています。

山代温泉「加賀温泉郷」の歴史

開湯伝説

山代温泉の開湯は725年（神亀2年）とされています。伝説によると、高僧行基が白山への修行の途中、一羽のカラス（伝説では三本足のヤタガラス）が傷を癒している水たまりを発見したのが始まりとされています。この故事から、山代温泉は「烏の湯」とも呼ばれてきました。

中世から近世

• 平安時代末期：明覚上人によって薬王院温泉寺の七堂伽藍が建立され、温泉地として賑わいを見せ始めます。
• 戦国時代：1565年には織田信長の家臣・明智光秀が湯治に訪れ、10日間滞在したという記録があります。
• 江戸時代：大聖寺藩の保護を受け、特に初代藩主・前田利治は藩主専用の湯壺を設置するなど、温泉地としての整備が進みました。

「総湯」と「湯の曲輪」の形成

江戸時代から、「総湯」と呼ばれる共同浴場を中心に温泉街が形成されました。総湯の周囲に温泉宿が立ち並び、この独特の街並みは「湯の曲輪」（ゆのがわ）と呼ばれ、北陸地方特有の温泉街の形態となりました。

近代以降

• 明治時代から昭和にかけて：多くの文化人が訪れ、山代温泉は文学や芸術の舞台となりました。与謝野晶子、泉鏡花、北大路魯山人などが滞在し、作品を残しています。
• 戦後：歓楽温泉地として発展し、特に関西地方では「山代に行く」という言葉が男性の遊興を暗示するほどの知名度を得ました。

現在

現在も、山代温泉は加賀温泉郷の一つとして、石川県を代表する温泉地であり続けています。「古総湯」の復元など、歴史的な雰囲気を大切にしながら、現代の観光客のニーズにも応える温泉地として発展を続けています。

このように、山代温泉は1300年以上の歴史を持ち、宗教、文化、芸術と深く結びついた温泉地として、日本の温泉文化の重要な一翼を担っています。

山代温泉「加賀温泉郷」の泉質

山代温泉の泉質は、主にナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉、そしてアルカリ性単純温泉の3種類があります。これらの泉質は、それぞれ微妙に異なる効能を持っていますが、共通して腰痛に効果があるとされています。

腰痛に効く理由は以下の通りです。

1. 血行促進効果：温泉の熱と成分が血管を拡張し、血流を改善します。これにより、腰部の筋肉や組織に酸素や栄養が行き渡り、疲労回復や痛みの軽減につながります。
2. 筋肉弛緩作用：温泉の温熱効果により、腰部の緊張した筋肉がリラックスし、こわばりや痛みが和らぎます。
3. 浮力による負担軽減：温泉に浸かることで体重が軽くなり、腰への負担が減少します。これにより、普段は痛みで動かしにくい部位も、水中では比較的楽に動かすことができます。
4. ミネラル成分の効果：硫酸塩やカルシウム、ナトリウムなどのミネラルが皮膚から吸収され、抗炎症作用や筋肉の弛緩を促進します。
5. 保温効果：山代温泉は湯冷めしにくい特性があり、入浴後も体が温まった状態が持続します。これにより、腰部の血行改善効果が長く続きます。

これらの複合的な効果により、山代温泉は腰痛の緩和や改善に効果的であると考えられています。定期的な入浴により、慢性的な腰痛の症状が軽減される可能性が高いでしょう。

山代温泉「加賀温泉郷」の「総湯」と「古総湯」

山代温泉には「総湯」と「古総湯」という2つの公衆浴場があります。両方とも温泉の歴史と文化を体験するための重要な施設ですが、以下のような違いがあります。

総湯は現代的な設備を備えており、広く新しい建物で、熱交換システムを導入し、加水なしの100%源泉を使用しています。明るく開放的な浴室で、天窓があり、九谷焼の手描きタイルで装飾されています。また、ドライヤーやバスタオルレンタルが利用可能です。

一方、古総湯は明治時代の総湯を復元した建物で、こけら葺きの屋根やステンドグラスが特徴的です。昔ながらの入浴方法を楽しむことができ、カランやシャワーの設備はなく、かけ湯をして湯船に浸かるスタイルです。2階の休憩所や浴室の床や壁の九谷焼のタイルも当時のまま復元されており、歴史的な雰囲気を感じることができます。

山代温泉の「総湯」と「古総湯」は、それぞれ現代的な快適さと歴史的な趣を楽しむことができるため、どちらも訪れる価値があります。特に「古総湯」は、体験型温泉博物館としての側面も持ち、温泉の歴史や文化を深く感じることができます。

項目	総湯	古総湯
建物の特徴	近代的な建物で、明るく開放的な雰囲気。天窓があり、九谷焼の手描きタイルで装飾されています。	明治時代の総湯を復元した建物で、こけら葺きの屋根とステンドグラスが特徴的です。
入浴設備	シャワーやカランが完備されており、現代的な設備が整っています。	カランやシャワーの設備はなく、かけ湯をして湯船に浸かる昔ながらの入浴スタイルです。
温泉の供給方法	熱交換システムを導入し、加水なしの100%源泉を使用しています。	源泉かけ流しの温泉を使用しています。
コンセプト	“誰もが快適に利用できる総湯”をコンセプトにしています。	“体験型温泉博物館”として、温泉の歴史や文化を体験できることを重視しています。
利用者層	どちらかというと地元客に人気があります。	歴史的な雰囲気を楽しみたい観光客に人気があります。
付帯施設	休憩コーナーが設置されています。	2階に畳敷きの休憩所があり、温泉街を一望できます。

山代温泉「加賀温泉郷」の腰痛に効果が高いおすすめの宿

山代温泉 ゆのくに天祥

山代温泉 ゆのくに天祥
宿名	山代温泉 ゆのくに天祥
所在地	石川県加賀市山代温泉
アクセス	JR北陸本線・加賀温泉駅から車で約10分
特徴	自家源泉と引湯温泉の2つの豊富な湯量 3つの大浴場を男女時間帯入替制で楽しめる「一泊三湯十八ゆめぐり」が特徴 腰痛に効く塩化物泉を堪能できる
評価	プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選 総合5位
公式HP	加賀 山代温泉 ゆのくに天祥【公式サイト】
オススメのプラン	楽天トラベル

「山代温泉 ゆのくに天祥」は、腰痛に効果が高い温泉を提供する名湯として知られています。自家源泉と引湯温泉の2つの豊富な湯量を誇る温泉で、3つの大浴場で「一泊三湯十八ゆめぐり」を楽しむことができます。特に、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉は、関節痛、神経痛、腰痛症、五十肩などの症状に効果があります。

山代温泉 ゆのくに天祥では、サウナ＆ジャグジーバス付の大浴場やプライベート露天風呂付きの客室を利用することで、腰痛の緩和に効果的な入浴体験を提供しています。また、夏のイベントや伝統工芸体験も楽しめるため、家族や友人と一緒に訪れるのもおすすめです。

プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選 総合5位に選出された北陸屈指の温泉旅館として、「山代温泉 ゆのくに天祥」は、歴史と文化を感じながら、快適な癒やしを感じることができます。ぜひ一度、「山代温泉 ゆのくに天祥」を訪れてみてください。

山代温泉へのアクセス