こんにちは!温泉ソムリエとして全国の秘湯・名湯を巡りつつ、運転歴30年以上無事故無違反を続けている「ぱぴーよっと」です。
「今度の休み、伊香保温泉に行こうかな。でも、まだノーマルタイヤなんだよね……」
そんな悩みを持って、この記事にたどり着いたあなた。まずは一言、言わせてください。
その判断、ちょっと待った!!
伊香保温泉は、情緒あふれる石段街と「黄金の湯・白銀の湯」が魅力の素晴らしい温泉地ですが、冬の道路事情は想像以上に厳しい場所です。
今回は、私の運転経験と温泉旅の知識を総動員して、「なぜ冬の伊香保温泉にノーマルタイヤで行ってはいけないのか」、そして「安全に楽しむためにはどうすればいいのか」を、どこよりも分かりやすく解説します。あなたの命と、楽しい思い出を守るために、ぜひ最後まで読んでくださいね。
【結論】冬の伊香保温泉にノーマルタイヤで行くのは絶対にやめてください
まず結論から申し上げます。
12月下旬〜3月の間に、伊香保温泉へノーマルタイヤで行くのは絶対にやめてください。
「でも、今日は晴れてるし大丈夫じゃない?」
「自分は運転に自信があるから平気」
そう思う気持ちも分かります。しかし、伊香保温泉があるのは群馬県渋川市でも標高約700m〜800mの山の中腹です。平地(渋川市街地)には雪がなくても、温泉街に入った途端に景色が一変し、道路が真っ白……なんてことは日常茶飯事です。
ノーマルタイヤは、ゴムが低温で硬くなるため、雪道や凍結路面では「走る・曲がる・止まる」のすべてが機能しなくなります。
なぜ伊香保温泉にノーマルタイヤで行くと危険なのか?3つの理由
「少し滑るくらいでしょう?」と軽く考えていませんか?ここでは、ベテラン・ドライバーの視点から、伊香保温泉へノーマルタイヤで行くことの具体的なリスクを3つお伝えします。
1. JAF到着まで数時間待ちと高額費用の現実
もし雪道でスタック(立ち往生)した場合、頼りになるのはJAFなどのロードサービスです。しかし、雪の日は事故が多発するため、到着まで3〜4時間待ちになることも珍しくありません。
氷点下の極寒の中、暖房のためにエンジンをかけ続ければ燃料切れのリスクもありますし、一酸化炭素中毒の危険性もあります。
さらに、ノーマルタイヤでの雪道走行による事故や救援は、保険適用外の費用が発生するケースもあり、数万円〜数十万円の出費になることさえあるのです。
2. ノーマルタイヤによる立ち往生は「道交法違反」で罰金の対象
意外と知られていないのですが、雪道や凍結路面を滑り止め措置(スタッドレスタイヤやチェーン)なしで走行し、立ち往生して交通を妨げた場合、「道路交通法違反」になります。
これは群馬県道路交通法施行細則でも定められており、反則金(普通車で6,000円)や違反点数が科される可能性があります。「知らなかった」では済まされないのです。
(参考:群馬県警察 積雪・凍結道路における交通規制)
3. 他の車を巻き込む事故の加害者になる可能性
私が一番恐れているのはこれです。伊香保温泉の入り口は坂道になっています。ノーマルタイヤで制御不能になり、対向車や後続車に衝突してしまったら……。
被害者の方だけでなく、同乗しているあなたの大切な家族や恋人、友人に怪我をさせてしまうかもしれません。楽しい温泉旅行が、一生後悔する事故に変わってしまうリスクが、ノーマルタイヤにはあるのです。
伊香保温泉にノーマルタイヤで行ける時期はいつまで?【月別解説】
「じゃあ、いつならノーマルタイヤで行けるの?」という疑問にお答えします。年によって変動はありますが、例年の傾向に基づいた目安です。
【11月~12月上旬】ノーマルタイヤで行く前の注意点
この時期は「基本的にはノーマルタイヤでも行ける日が多い」ですが、油断は禁物です。
11月後半になると、寒波の影響で急に雪が降ることがあります。「行きは晴れていたのに、帰りは雪で降りられない」というパターンが一番怖いです。
この時期にノーマルタイヤで行く場合は、必ず天気予報を確認し、タイヤチェーンをトランクに積んで出かけてください。
【12月下旬~3月】ノーマルタイヤでは走行不能な時期
完全なNG期間です。
伊香保温泉周辺は、積雪はもちろん、路面凍結が毎日のように発生します。スタッドレスタイヤ装着車であっても慎重な運転が求められるレベルです。ノーマルタイヤでの侵入は自殺行為と言っても過言ではありません。
【4月以降】ノーマルタイヤが安全になるのはいつから?
例年、4月中旬以降であれば、ノーマルタイヤでも概ね安心です。
ただし、群馬の山沿いでは4月に「上り雪(かみゆき)」と呼ばれる季節外れの大雪が降ることがあります。出発直前まで天気予報のチェックは忘れないでくださいね。
伊香保温泉でノーマルタイヤが特に危険な場所と理由
伊香保温泉には、ノーマルタイヤ殺しの「難所」がいくつか存在します。
1. 見えない凍結「ブラックアイスバーン」の恐怖
伊香保へ向かう県道33号線などは、日陰が多くカーブが続きます。
一見、濡れているだけのアスファルトに見えても、実は表面が薄く凍っている「ブラックアイスバーン」になっていることが多いです。ここでノーマルタイヤが乗ると、ブレーキを踏んでもツルーーッ!と滑り、そのままガードレールへ……という事故が後を絶ちません。
2. 石段街周辺や旅館の坂道はノーマルタイヤでは登れない
伊香保温泉のシンボル「石段街」周辺は、非常に急な坂道が多いです。
多くの旅館やホテルは坂の途中にあります。平坦な道ならギリギリ動けても、最後の最後、旅館の目の前の坂道が登れず、立ち往生する車を私は何度も見てきました。ノーマルタイヤでは、この「最後の難関」を突破できないのです。
伊香保温泉へノーマルタイヤで行く場合の最後の手段と必須装備
「まだスタッドレスを買う予算がない」「どうしても今の車で行きたい」
そんな場合の最後の手段をお伝えします。
タイヤチェーンの携行は法的義務であり、最低限のマナー
冬の伊香保温泉へノーマルタイヤで行くなら、タイヤチェーンの携行は必須であり、マナーであり、義務です。
「持っているけど付けたことがない」は「持っていない」のと同じです。
【図解】タイヤチェーンの正しい付け方と、出発前に練習すべき理由
声を大にして言いたいのは、「出発前に、必ず家の駐車場で装着練習をしてください!」ということです。
雪の降る現場は、寒さで手がかじかみ、タイヤハウスは汚れていて、暗くて見えにくい状況です。そんな中で、初めてチェーンを巻くのはベテランでも至難の業。練習こそが、あなたの身を助けます。
【出発前最終確認】伊香保温泉の道路状況を確認する方法
今の時代、スマホで現地の状況が確認できます。出発前だけでなく、サービスエリアでの休憩中にも必ずチェックしましょう。
1. ライブカメラ映像で路面をチェック
「渋川伊香保 ライブカメラ」で検索すると、国土交通省や群馬県が設置しているカメラ映像が見られます。
特に「県道33号線」や「伊香保温泉街」のカメラを見て、路面が白くなっていたり、濡れて光っていたりしたら、ノーマルタイヤでの走行は諦めてください。
- おすすめリンク:伊香保の道路の積雪情報
2. 公式情報で通行止め・チェーン規制を確認
日本道路交通情報センター(JARTIC)や、群馬県の防災SNSなどで「チェーン規制」が出ていないか確認しましょう。規制が出ている場合、ノーマルタイヤでは検問で止められ、引き返すことになります。
- おすすめリンク: JARTIC 日本道路交通情報センター
ノーマルタイヤでも安心!車を使わずに伊香保温泉へ行く方法
ここまで読んで「うわ、やっぱり怖そうだな……」と思ったあなた。その感覚は正しいです!
無理にマイカーで行かなくても、伊香保温泉を楽しむ方法はたくさんあります。温泉ソムリエとしては、こちらの方が湯上がりにお酒も飲めるのでおすすめです(笑)。
1. 東京から直行!高速バスでのアクセスガイド
バスタ新宿や東京駅から、伊香保温泉へ直行する高速バス「上州ゆめぐり号」などが出ています。
乗り込んで寝ていれば、雪道の心配をすることなく、旅館の近くまで運んでくれます。プロの運転にお任せするのが一番安全で楽ちんです。
- 予約サイト: ジェイアールバス関東
2. 電車と路線バスでローカルな旅
JR上越線「渋川駅」まで電車で行き、そこから関越交通バスで約25分です。
渋川駅までは雪の影響が少ないことも多く、バスの本数も多いので、旅の自由度が高いのが魅力です。
3.【賢い選択】渋川・高崎駅周辺でレンタカーを借りる
「現地での移動にはやっぱり車が欲しい」という方は、雪の少ない高崎駅や渋川駅まで電車で行き、駅周辺でスタッドレスタイヤ標準装備のレンタカーを借りるのが賢い選択です。
これなら、マイカーのタイヤを履き替える手間もコストもかけずに、雪道の安心感を手に入れられます。
伊香保温泉とノーマルタイヤに関するよくある質問(Q&A)
最後に、よく聞かれる質問にQ&A形式でお答えします。
- 4WDのノーマルタイヤなら伊香保温泉の坂道も大丈夫?
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いいえ、危険です。
4WDは「発進する力」は強いですが、「止まる力」は2WDと同じです。ノーマルタイヤの4WDは、「勢いよく発進して、勢いよく滑って止まれない」という最悪の事態を招きやすいので、過信しないでください。 - 11月や4月の伊香保温泉ならノーマルタイヤでも平気ですか?
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基本は平気ですが、天気予報次第です。
日中は暖かくても、夜間や早朝に路面が凍結することがあります。この時期は「絶対に大丈夫」とは言い切れないので、チェーン携行をおすすめします。 - 万が一、伊香保温泉でノーマルタイヤで動けなくなったらどうすればいい?
-
ハザードを点け、安全な場所に車を寄せ、JAFやロードサービスを呼んでください。
無理に動かそうとしてアクセルを吹かすと、摩擦熱で雪が溶けて凍り、さらに滑りやすくなります。後続車への追突を防ぐため、同乗者はガードレールの外など安全な場所に避難させてください。
まとめ:伊香保温泉へはノーマルタイヤで行かず、万全の対策で冬の温泉を楽しもう
長くなりましたが、私の言いたいことは一つです。
「冬の伊香保温泉、ノーマルタイヤでの強行突破はリスクが高すぎる!」
伊香保の温泉は本当に素晴らしいです。茶褐色の「黄金の湯」に浸かれば、日頃の疲れも吹き飛びます。
だからこそ、行き帰りの事故やトラブルで、その思い出を台無しにしてほしくないのです。
- スタッドレスタイヤに履き替える
- タイヤチェーンを携行し、装着練習をしておく
- 高速バスやレンタカーを利用する
これらの対策をしっかり行って、安全安心な状態で、冬の伊香保温泉を存分に楽しんできてくださいね!
皆さんの温泉旅が、最高のものになりますように。

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